さいたま市、荒川区、足立区でサッカースクールを開校している

エスペランササッカースクール代表のリンです。

先日のブログで書いた

近頃の若者が、社会に出て忍耐力が乏しいという話の続き

今回もこの本の内容から。

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幼少期の過ごし方に原因が大いにあるという説です。

まずは、幼い頃に「叱られ慣れていない」ということ。

パワハラという言葉が日本で使われ始めたのは2001年頃だと言われています。

権力や立場を利用した嫌がらせや、上司などからのいじめという意味で広く使われていますが、パワハラという言葉が出てきたことで、一般の労働者や若手が守られるようになった反面、この言葉を利用して自分を過度に守る若手が増えてきたとも感じています。

パワハラで訴えられるというニュースも出てくると企業側・上司は、うかつに若手や部下を叱る事ができなくなってきているのが現状だと思います。

こんな状況なので、

・上司が新人に対してソフトに優しく接するための研修

・社会に出る前に学生が受ける「叱られ方研修」

が存在するとのこと。

なんや!その研修!とツッコミたくなりますが、こんな研修が出てくるぐらい忍耐力が乏しい若者が増えているんでしょうね。

こんなにも「打たれ弱い」若手が続出してきた原因の一つに、筆者は幼少期に叱られた経験が乏しいことを挙げている。

学校の先生たちが、ちょっと厳しくするとひどく落ち込んだり反発したり、何よりも保護者からのクレームがあるため厳しく指導することができなくなっているという。

なので、明らかに悪いことをした生徒にも先生は叱るのでなく「そういうことはしないほうが良いよ」といった感じで「お話」をするしかない。

生徒に望ましくない行動傾向が見られても、それを直接指摘して直させようとするのではなく、やんわり伝えて本人の自覚を促すことしかできないでいると。

もちろん学校が全てこのような状況ではないと思うけど、なんとなくこんなことが多く存在するのではないかと自分自身も感じている。

「褒めて育てる」「叱らない教育」というキャッチフレーズが1990年代あたりから急速に日本社会に浸透していき、みんな(教育者・保護者)が過度にこれを意識しすぎた弊害が出ているのではないか。

子供が失敗しないように、傷つかないように、そして親にクレームを言われないように先回りすることが果たして良いことかどうか。

運動会の徒競走に順位をつけない学校もあるということで、ニュースにもなりましたよね。もう廃止されたと思いますが。

エスペランサの指導現場でも「褒めて育てる」という指導法を存分に取り入れています。

また、恫喝をして大人の力で「子供たちを従わせるのではなく」子供たちが自然と練習に全力で取り組めるように意識しています。

子供たちの自発・自立を促す意味でも、自由に楽しく前向きにサッカーするうえで「褒める」ということは大事な要素だと考えています。

また、失敗をする経験、勝負に負ける経験も人生を生き抜くうえで、大事です。

子供たちにはあえて失敗させて、その原因を一緒に考えて練習して、それを克服できた時に「努力の尊さ」や「忍耐力」が養われる。

勝負に負けて悔しい思いをして、その悔しさをバネに次は勝とうと決意して、練習に取り組むことで「逆境に打ち勝つ強さ」が養われる。

たくさんたくさん褒められるけど、エスペランサでのサッカーを通じて、辛い思いも存分に経験してほしいです。

また今回もずいぶん長くなってしまいました。

最後までありがとうございました~♪

※教育現場で働く先生の方々とこのテーマで話してみたいです。いま、現場の先生はどういう方針で指導しているのか。ブログを読んだ方は、声をかえていただければ幸いです。